外壁塗装の“臭い”はどのくらい?

2025/9/2 Tuesday

外壁塗装を検討する際に、心配なのが「塗料の臭い」です。特に小さなお子様やご高齢の方、また二世帯住宅などで家族が多く暮らしているお住まいでは「健康に影響はないの?」「生活に支障が出ない?」と不安を抱くと思います。

 

今回は、外壁塗装に伴う“臭い”の実際の強さや発生期間、体への影響、そして家族が安心して過ごすための対策についてわかりやすくまとめました。


外壁塗装の臭いの原因とは?

 

塗料の臭いは、主に「溶剤(シンナー)」によって発生します。塗料は大きく分けて次の2種類があります。

・油性(溶剤系)塗料
シンナーで希釈して使用するため、独特の強い臭いがあります。耐久性は高いですが、換気が難しい環境では臭いが気になる場合があります。

・水性塗料
水で希釈するため臭いは比較的少なく、人体や環境に優しいのが特徴です。近年は性能が向上し、外壁にも多く使われるようになっています。

 

つまり、「どの塗料を使うか」によって臭いの強さは大きく変わります。


実際にどのくらいの臭いがするの?

 

「臭い」といっても、状況によって感じ方は違います。

・屋外作業なので拡散しやすい
外壁塗装は屋外で行うため、室内塗装ほど強烈な臭気はこもりません。ただし、風の流れによっては窓から入り込み、家の中に臭いを感じることもあります。

・塗布直後が最も強い
下塗り・中塗り・上塗りの各工程で塗布した直後が一番臭いが強く、乾燥が進むにつれて薄れていきます。

・作業期間中は数日続く
一般的には「塗装中の数日〜1週間程度」、断続的に臭いを感じることがあります。


家族への影響はある?

 

臭いそのものは不快感の原因となりますが、濃度が高くなければ直ちに健康被害を起こすものではありません。ただし、以下のケースでは注意が必要です。

・小さなお子様や乳幼児
臭いに敏感で、不快感や吐き気を訴えることがあります。

・高齢者や持病のある方
呼吸器系の疾患(喘息・気管支炎など)がある方は、シンナー臭で症状が悪化する場合があります。

・ペット
犬や猫も嗅覚が鋭いため、強い臭いにストレスを感じることがあります。

 

そのため、家族の健康や快適さを考えるなら、事前に業者へ相談し「水性塗料を選ぶ」「換気の工夫をする」といった対応が安心です。


臭いを軽減するための対策

 

家族が安心して過ごせるように、次のような工夫がおすすめです。

・水性塗料を選ぶ
臭いを大幅に抑えることができ、特に二世帯住宅や在宅ワーク中の家庭に適しています。

・窓を閉める・換気方法を工夫する
作業中は臭いが入ってきやすいため、窓は閉めておきましょう。換気する場合は作業していない面の窓を開けると良いです。

・作業スケジュールを確認する
塗布工程の日を把握しておけば、在宅時間を調整したり、子どもを一時的に預けるなどの対応がしやすくなります。

・業者に相談する
臭いが心配な旨を事前に伝えると、低臭タイプの塗料を提案してくれる場合があります。


二世帯住宅の場合の注意点

 

二世帯住宅では、住む人数が多くライフスタイルも異なるため、臭い対策は特に重要です。

・1階と2階で感じ方が違う
上階は風の通り方で臭いを感じやすいことがあります。両世帯で情報を共有しておきましょう。

・在宅ワークや育児との両立
小さいお子さんがいる世帯や在宅ワークをしている世帯は、作業スケジュールを確認し、生活への影響を最小限に抑える工夫が必要です。

・共有部分の換気
玄関や廊下など、世帯共通の空間は臭いがこもりやすいので、換気扇やサーキュレーターを活用するのも有効です。


 外壁塗装の臭いは「塗料の種類」「施工環境」によって感じ方が変わります。強い臭いがするのは塗布直後〜乾燥するまでの数日程度で、屋外作業のため室内塗装ほど強烈ではありません。

しかし、小さなお子様や高齢のご家族がいる場合は、不快感や体調不良の原因になる可能性があるため、事前に業者へ相談し「水性塗料を選ぶ」「換気の工夫をする」といった対応が安心です。

特に二世帯住宅では世帯ごとの生活リズムも違うため、臭いへの配慮はより大切になります。事前の情報共有と対策で、快適に工事を乗り切りましょう。

弊社が使用しているダイナミックトップは臭いの少ない水性塗料です。