外壁塗装、ペットの影響は?
2025/8/11 Monday
外壁塗装は、家の見た目や耐久性を守るために必要な工事です。
ですが、ペットと一緒に暮らすご家庭では、工事中の「音」「におい」「安全面」が気になる方も多いでしょう。
特に犬や猫、小鳥や小動物などは、人間よりも感覚が敏感なため、ちょっとした環境の変化でもストレスや体調不良につながることがあります。
今回は、ペットに優しい外壁塗装の進め方を、実際の工事現場での経験やお客様の声をもとにご紹介します。
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音への対策
外壁塗装中は、普段の生活にはない大きな音が発生します。
特に音が響くのは、以下の工程です。
・足場の設置・解体:金属同士がぶつかる「ガンガン」という音
・高圧洗浄:エンジン音+水の衝撃音
・塗料の攪拌(かくはん):電動機械のモーター音
犬は人間の約4倍、猫は約2倍以上の音域を感知すると言われています。
そのため、人間が「ちょっと大きいな」と感じる音は、ペットにとってかなりのストレスです。
おすすめ対策
・静かな部屋に移動させる(できれば工事側と反対の位置)
・ゲージやキャリーの上に布をかけて視界を遮る
・テレビや音楽をかけて外の音を紛らわせる
・飼い主が近くにいて安心感を与える
あるお客様は、足場設置の日だけリビングではなく寝室にペットを移動し、BGMとしてクラシック音楽を流していたそうです。すると、愛犬は普段と変わらずお昼寝してくれたとのこと。
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においへの配慮
塗料や下地処理の際には、独特のにおいが発生します。
最近は水性塗料や低臭タイプも増えていますが、嗅覚の鋭いペットにはわずかなにおいでも不快感や吐き気を感じることがあります。
特に注意したい工程
・下地処理(溶剤系洗浄)
・塗料の中塗り・上塗り
・防水やコーキング材の施工
おすすめ対策
・窓を閉め、空気清浄機を24時間稼働
・サーキュレーターで室内の空気を循環
・においが強い日は別室または屋外(安全な場所)に避難
・長時間の作業日はペットホテルや親戚・友人宅を利用
小型鳥やハムスターなどは特に呼吸器が敏感です。
施工前に職人へ「ペットがいる」ことを伝え、においの強い塗料を避けるよう相談してみましょう。
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安全面の確保
外壁塗装中は、家の周りに普段ない足場や資材、工具が並びます。
好奇心旺盛なペットが近づくと、けがや事故の原因になります。
危険な例
・足場の下を通って落下物に当たる
・塗料や溶剤をなめてしまう
・工具に足を引っかけてケガをする
おすすめ対策
・工事エリアには近づけないようにリードやゲージで管理
・屋外飼育の場合は一時的に屋内へ移動
・工事関係者にもペットの存在を伝え、声かけしてもらう
実際、ある現場では外飼いの猫が足場に登ってしまい、職人さんが大慌てで救助した事例もありました。
事前に動線を制限するだけで、こうした危険はかなり防げます。
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季節ごとの注意点
工事は一年を通して行われますが、季節によってペットへの影響も変わります。
春・秋:比較的過ごしやすいですが、換気のために窓を開けたい時期。塗装中は開けられない日もあるため注意。
夏:窓を閉め切る日が多く、室温が上がりやすい。エアコンが使えない日(室外機養生)があるため、事前にスケジュールを確認し、別の冷却手段を準備。
冬:暖房をつけても塗料のにおいがこもりやすい。換気と暖房のバランスに注意。
外壁塗装は、ペットにとっても大きな環境変化です。
しかし、事前の準備とちょっとした工夫で、驚くほど快適に乗り切ることができます。
・音の大きい日は静かな部屋へ
・においが出る日は換気・空気清浄機
・安全のため工事エリアには近づけない
・季節に合わせた温度管理
大切な家族であるペットと安心して過ごすために、業者との打ち合わせを丁寧に行いましょう。
家がきれいになった後、ペットと一緒に外で日向ぼっこする時間は、きっと格別なはずです🐾